PROFILE

代表プロフィール

代表 小田裕美

ごあいさつ

私が独立を決意し勤務先に辞表を出した時に、よくあるカッコいい理由とか素敵なエピソードなどなかった。何のコネもなく、約束された仕事があったわけでもなく、部屋の隅でふざけ合う娘たちを見て不安に押し潰されそうになっていた。悩みに悩んだが、最後はより安全な道を選んだことを死ぬ間際に後悔したくないと思い設計事務所を開設した。そんな我儘な理由であったから、その後1年近く経って初めて入金があった時の安堵感は今も覚えている。大好きなことを仕事にしたが、一期一会のお付き合いがほとんどなので、本当に食っていけるのだろうかという不安は常にあった。どんなに忙しくなっても、独立した時の恐怖は消えなかった。この想いが、クライアントを喜ばせるために、という私のサービス精神の根底だと思う。あり過ぎる設計事務所の中から私を選んで頂いたご家族、組織への感謝の気持ちが私を寝ずに走らせてきた。若い頃、建築雑誌で、私は建築家ではなくエンターテイナーであると公言した。今読み返すと恥ずかしいが、自身の作品が社会でどう評価されるかよりも、目の前のクライアントを感激させることに全てを捧げていた。
いつも頭の片隅にあった不安も、同級生達が定年退職の話をするようになった頃、やっと消えた。自分もやってこられたのかなと思えるようになった。25年間ドキドキしながら泣いたり笑ったり、大好きなジェットコースターに乗っているかのように楽しかった。素晴らしいクライアント、工事関係者、協力業者、スタッフに恵まれたからこそ、好きなことをずっと続けてこられたのだと思う。画素数不足や、PCのデータ消失等により掲載できなかった作品が多数あるのは心残りであるが、懐かしい写真を眺めていると改めて沢山の人達に助けられて今があることを実感する。感謝の気持ちでいっぱいになる。
もう少し頑張ろうと思う。

経歴

  • 1956年
    京都市生
  • 1981年
    京都府立大学生活科学部住居学科卒業
  • 1981年~1985年
    (有)亀田正也建築事務所勤務
  • 1985年~1995年
    京都生活協同組合勤務
  • 1995年
    小田裕美建築設計事務所株式会社設立
  • 一級建築士 登録番号193272号 / 公益社団法人 日本建築家協会会員 /
    京都府地震被災建築物応急危険度判定士 /民事調停委員/司法委員

趣味

趣味のライブ風景最近フォークシンガーを再開しました。設計させていただいた老人ホーム等々を慰問したいと思ったからです。今後入居される世代の為にビートルズのカバーとかにも挑戦しています。(笑)たまにライブハウスで弾き語りなどやっておりますので聴いてやってください。

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